ゆ き いつもの特等席で空を見つめる俺 空から舞い降りてくる何か 触れた瞬間消えていくそれは まるでアイツのようだった 目を閉じる ひやりとした地にそっと倒れこむ ゆき だ ゆ き が ふ る ゆ き の ふ る お と が き こ えて く る つ め た く て さ む く て 「何やってるんですか?」 見上げてみると、男がひとり。 「さ む い。」 答えてやると買い物袋を手に提げたその男が少し怒った。 「当たり前でしょう?雪も降っているというのにそんな格好で。 それにこんな土手で、その上地べたに直接寝転がるの止めなさい。家に入れませんよ。」 その男の手を引く。 そして、そのうるさい口を塞いでやった。 さ む い さ む い よ それでも、君の温かささえあってくれればいいんだ。 |
寒いです。 風がじゃなくて、この話が。 久々の更新がこんなんですいません。 戻る。 |