+++06:ゲーム+++ 儚きかな儚きかな。 蛇が見た夢の続きは。 「この戦いはな、俺にとってはゲームに過ぎないんだよ。」 蛇は虚空を見上げた。 「これだけが、俺の腹を満たしてくれる。」 蛇の目が、ぎらりと光る。 それはまるで、空の上の満月の様。 「そう。こういうのを、夢に見ていた。」 蛇の目は、金に、赤に。 今夜の月は、赤い満月。 「戦って、戦って。 最後に残って、また願うんだ。」 真っ赤な月は、只。 「この戦いを、無限のループにしてやると。」 蛇にとって、この世はゲーム盤。 自ら駒の一つとなり、ゲームを楽しむ。 「嗚呼、最高に気分が良い。」 蛇はこのゲーム盤の王者。 戦え、戦え。 「今日の月は、血の色だな。」 蛇の目に映る月は。 「俺の、血の色か?」 蛇の中に疼く血。 早く、早くと。 「傷つけたい、傷つけられたい。」 月は、このゲームの傍観者。 赤い光と、黄金の羽根。 「早く、早く…」 蛇の手は虚空を掻く。 しかしその手は、ただの蛇足。 「早く、戦えよ…」 蛇は賽を探す。 手にしたのは、薄い紫の箱。 「これが、俺の唯一の……」 蛇の横には小さな池。 月が、ぼんやりと池に浸かっている。 蛇は賽を差し出した。 「さあ、ゲームの始まりだ。」 +―――――――――――――――+ 相変わらず捻くれっぷりを存分に出していますが、 今回は無理矢理浅倉かい自分…;; もう言いたいのが何なのかさえも 途中で見失ってるし(本末転倒) 本当に、ごめんなさい;; 戻る。 |